Music like anubasu-anubasu
anubasu-anubasu
ハードコアテクノ (Hardcore techno) は90年代初期から半ばにかけ、オランダのロッテルダム、アメリカのニューヨーク、オーストラリアのニューキャッスルなど、同時発生的に出現した電子音楽のスタイルである。ベルギーのニュービートを源流とし、高いBPM(160-200BPM。時にはそれ以上)と、主張の強いビート、大胆かつリズミカルなサンプリングが特徴。1980年代末頃に機能が充実したPCM音源やサンプラーが相次いで登場し、その機材群が活用されている。
ハードコアと略されるが、USAやロシアにあるエモーショナル・ハードコア (Hardcore emo) あるいはハードコア・パンク (Hardcore punk) と混同される事もある。
メスカリナム・ユナイテッド (Mescalinum United) の “We Have Arrived”(1990年)が、世界初のハードコアテクノであると考えられる事が多い。
現在、ハードコアテクノをはじめとする電子音楽はパソコン・ミュージックシーケンサーを用いて作成される事が一般的であるが、以前はMODトラッカーにより作成されていたものも多かった。
その手法は、用意された素材や既存の音楽・時にはアンダーグラウンドなカルチャーからのサンプリングや、シンセサイザーによる音作りとその演奏、ディストーション等によるそれらの加工など、様々である。ハードコアテクノのアーティスト達は、時に従来の音楽文化を度外視する前衛的なジャンルのひとつとして、コンピュータの持つ幅広い可能性を活用し、それぞれが形にとらわれない独自の作曲手法を考案し続けている。